血糖値と肥満の関係

Pocket
LINEで送る

 満腹か否かを決めるのは、血液中に溶けているブドウ糖の濃度。これを血糖値と呼んでいる。

 では、この血糖値はどのようにコントロールすることができるのだろう。
食事をすると炭水化物が腸管で消化され、ブドウ糖となって血液中に吸収されるため血糖値が上がる。

 空腹になると、肝臓や筋肉、脂肪組織からブドウ糖がつくり出されて血糖値が下がらないよう調節しているのだ。血糖値は、健康な人の空腹時で110mg /dl以下、 食後でも160mg /dl以下が標準だ。

 血糖値をむやみに高くしないように働くのが インスリン。
インスリンは膵臓のランゲルハンス島でつ<られ、血糖値が高いという指令で分泌され、肝臓や筋肉に糖を取り込ませて血糖値を下げる。

 しかし肥満、過食、運動不足、加齢、高血圧などでインスリンの働きは悪くなるという。血糖値が急激に高くなると、インスリンが増える。インスリンは、脂肪が脂肪細胞で合成、貯蔵されるのを促進する役割もあるので急激なインスリンの増加は肥満の原因になりかねない。

 つまり満腹中枢を刺激するのに血糖値を上げる必要があるが、緩やかな上昇が望ましいということだ。

 血糖値を緩やかに上げるものとして、自米より、玄米や麦ご飯。白い小麦のパンより、ラィ麦パンがよいとの研究もある。食物繊維を多く摂ることも大切だ。